プロ野球を考える2

 

結局残念なことに近鉄とオリックスは合併してしまった。これによってどれくらい、ファンがいなくなったのだろうか? 非常に残念である。彼らは物事の進め方を完全に失敗した。最初に売却の話をすればいいものを、巨人利権が欲しいのだろうが、1リーグありきですすめて合併してしまい。その直後というタイミングで世論に押された形で、ストもあったこともあるが、結局2リーグ維持となった。なんとも間の抜けた話である。

これだけでも、いかに現在プロ野球のオーナーは無能であるかが証明されただろう。そして野球人気というのは歴史もあるのもあるが、これほど日本人が大事にしているものだと分かっただろう。(ここではファンの年齢層等の議論はおいておく)

さてさて、もはや近鉄は消滅し、来年はライブドアか楽天が参入し12球団になるということで落ち着きそうだ。(むろん両者参入できずという可能性もある)そうなった場合、どうすれば盛り上がるのか自分なりに考えてみた。それは後述させていただく。

あと、ライブドアか楽天かという議論はここではやめておくが、一つだけ書いておく。楽天はJリーグでの実績があると言われているが、現在J2降格争い中。監督は解任。目玉の外国人選手は3試合で逃げられる。はたして実績があるのだろうか??。まぁまだ1年目なので、評価は早いと思うが。もっとも1年目という時点で実績があるとは思えない。

今回もライブドアを追いかける形で仙台にいったりして、果たして楽天は地域密着ということを本当に理解してるのか疑問である。ちなみに神戸の人たちは本当に楽天に期待していたようだ。(つまり合併球団は支持しないということ)

それを早々に神戸をあきらめて、重複する形で仙台に行った。裏事情は知らないが、きな臭さを感じる。

これくらいにしておこう

 

さて、今日の本題。

前回前回プロ野球を考えるで、2リーグ4地区16球団制を訴えたが。少なくとも2005年シーズンは最高でも現状どおり12球団で行われる。セパ交流戦も考えられてはいるが、結局なにも変わらずシーズンが運営されることだろう。

パ・リーグのプレーオフは盛り上がったことは事実だが、果たしてこのシステムで良いのか?疑問も残す結果となった。

プレーオフをやること自体はいいと思われるので、どう改善したら良いのかという議論をすれば良いと思うのだが、今のところやっていないようだ。もっとも機構側が怠慢であるだけでなく、新規参入で忙しいからだとは思うが、結局何も考えてないんでしょう?と言われても仕方がない。

というわけで代わりに私が考える(笑)

自分は地区制をするときに1地区4チームは欲しいから16球団と書いてきたが、よくよく考えてみれば、4チームにこだわらなくても、暫定的に3チームからはじめても良いのではないかと思った。

そう現在ある12球団(ここでは仙台に球団が出来るものとする)で地区制が出来るのである。

今あるセ・リーグ、パ・リーグは以下のように再編成を行う

セ・リーグ

東地区

スワローズ、ジャイアンツ、ベイスターズ

西地区

ドラゴンズ、タイガース、カープ

 

パ・リーグ

東地区

仙台、ファイターズ、マリーンズ

西地区

ライオンズ、ホークス、バファローズ(合併球団)

 

これで地区内26回戦、地区外18回戦、交流戦6回戦行えば

26×2=52

16×3=48

6×6=36

 

合計136試合。ほとんど現状と変わらない試合数が変わらないまま、ちょっとシステムを変えるだけで出来る。

そして各地区1位同士のリーグ優勝決定戦→日本シリーズと進めば、ポストシーズンとして2週間以上盛り上がることは疑いない。各地区3チームしかないから、2位がプレーオフに出ることはおかしいので無しとしたいが、暫定的ということも考慮すると、1〜3年くらいは行っても良いかもしれない。ただし将来的に16球団以上にするということが前提条件である。

あくまで地区制とはどういうものなのか、プレーオフとはどういうものなのか、分かってもらうために行う処置である。

この地区シリーズは各リーグの各地区の1位対2位でたすきがけで対戦すればいいだろう。16球団制になればまたシステムを変えれば良いので、私なりの地区シリーズ制案も含めたポストシーズンについてまとめる。

シーズン終了後、各リーグ、東地区1位対西地区2位、西地区1位対東地区2位というように、地区1位対2位の地区シリーズを行う。試合は全て1位のホーム球場で行われ、1位は1勝。2位は2勝で突破とする。

地区シリーズ勝者は7回戦制のリーグ優勝シリーズを戦う。こちらは現行日本シリーズ同様、二連戦、移動日、三連戦、移動日、二連戦の要領で行う。勝ち上がった2チームのうち、勝率の高かった方が1、2戦のホーム権を得る。先に4勝した方がリーグ優勝となる。

リーグ優勝した2チームで日本シリーズを行う。こちらは現状どおりで問題ない。偶数年はセ・リーグが、奇数年はパ・リーグが1、2戦のホーム権を得る。

 

以上のように行うだけで、現状とはまた異なった盛り上がるプロ野球が運営できると思う。そして、この方法は球団数も増やす必要もなく簡単に出来ることである。機構側は是非検討していただきたい。

ネックがあるとすれば、また例の如く巨人利権だけだろう。おそらくセ・リーグ西地区の3球団が反対するだろう。

やはり、一番の改革は放映権の均一分配化だろう。これさえクリアすればあとはスムーズに話が進むだろう。

 

最後に前回書いた2リーグ4地区16球団制について補足、修正する。本当はこの制度の方がいいと考えるからである。

 

16球団の選考基準が少々趣味に走りすぎたため、そこでは経営的に難しいだろう!?という指摘を受けた。

確かにあまり経済的なことは考えなかった。まず球場ありきと、なるべく分散させるということで考えてしまった。

そこで、人口と球団は密接な関係があるという指摘を受けたので、検証していこう。

まずその指摘は、球場から半径30〜50km圏内に130〜160万人以上人口がないとやっていけないそうだ。

では、現在プロ野球がある球場から半径30kmにある市町村の人口を調べてみた。

結構漠然と集計したので、±5万人の誤差はありそうだが、だいたいあっていると思う。

あと、単純に30km圏ということではなく、交通網、特に鉄道が走っているところを重要視して集計してみた。

その結果、見事なくらい12球団(ここでは近鉄があったものとして話を進める)すべて130万人を超えている。

 

一番少ないのが広島で。160万弱。なのでほとんど160万人と言っても良い。やはり人口の多い、東京、大阪−神戸、名古屋、福岡は観客動員も多い。ただし同じ東京のヤクルト、同じ大阪−神戸のオリックス、近鉄は少ない。ただこの地域は球団が重複しているということを考えると、人口と観客動員数はランキングにすると一致する。単純に人口が多ければ観客動員が増えるわけではないが、要因の一つであることは間違いないようだ。

ちなみに今回注目されている仙台だが、150万弱と広島に次ぐ規模の大きさだ。その他前回候補にあげた、宮崎、松山、富山、長野、秋田は100万人にも達っしない。そう考えると、この地域ではやはり難しいのだろうか?

その他この周辺130万人をクリアして、きちんとした球場があるところは京都とさいたま市ぐらいであろう。

広島の次に来るのが、静岡、岡山−倉敷、新潟と続く。

そういう意味ではライブドアも楽天も良いところに目をつけた。というか消去法でここしか残らなかったのかもしれない。

ただ、まだ京都という選択肢もあるよな〜>楽天、とも同時に思う。

 

さて、プロ野球とは別に独立リーグの話が出ている。こちらは全く別な話であるが、こういった動きは歓迎だ。ただし、独立リーグがあるところはプロ野球を持てないのではと思ってしまう。特に松山はプロ野球を誘致したかったようだが、このまま独立リーグに参加してしまうと、ただでさえ人口が少ないので、プロ野球は難しいのではないかと思える。

もっとも松山は独立リーグレベルが運営するにはちょうどいいという考え方もある。

その点、新潟は独立リーグに参加せず、あくまでプロ野球1本に絞って考えていくと表明した。両市の今後に注目である。

 

とにかく私の案では2リーグ4地区16球団制がベストと書いたが、プロ野球経営者が執拗に唱えていた1リーグ制でも盛り上がる案がある。(結局彼らは巨人戦の放映権欲しさのみの議論で、どうやったら面白くなるかという案がまったく出されなかった)

それはサッカーと同様に2部リーグを作ることである。例えば1リーグ10球団だとすると下位5球団くらいは2部リーグと入れ替えを行う。そうすれば盛り上がる。具体的には9、10位は自動降格、6、7、8位は入れ替え戦を行うとすれば、ポストシーズンも盛り上がるだろう。

ただ私は、たとえこの方法が採用されたとしても、2リーグ制に勝るほど盛り上がるとは考えられない。なぜならば、下位チームは盛り上がるかもしれないが、上位争いに盛り上がりに欠けるからである。日本人は決勝戦が好きだと書いた。そうリーグ戦のみで優勝を決めるだけでは日本一という感覚がなかなか生まれないのである。ゆえにJリーグも前期後期に分けてわざわざチャンピオンシップを行っているのだ。(来年で廃止予定)

さらに、優勝するチームは良いとして、3、4位辺りはシーズン半ばでもうシーズンの行方が判明してしまう場合もある。現在パ・リーグが採用しているプレーオフという手もあるが、やはり3位チームが優勝する可能性を残すのはおかしい。

これは試合数が少ないJリーグも同様だ。その辺をどうにかしないと、今ひとつ上位争いが盛り上がらないだろう。

ちなみに欧州サッカーではクラブチームによる国際戦も盛んで、各国1位、2位だけが参加できるチャンピオンズリーグというものと、3位、4位が参加できるUEFA杯という大会がある(正確には国によってチャンピオンズリーグに4位まで出られたり、1位でもUEFA杯にしか出られなかったりする)。ゆえに毎年中位にいるチームもシーズン最後までもりあがるのだ。

そして、この両大会はリーグ戦と並行して行われる。これは試合数が少ないサッカーだからこそ出来るのだろうが、野球では厳しいだろう。しかもアジアで国際戦やろうにも、サッカーですらUEFA杯にあたる大会が欧州以外ないうえに、アジアで野球をやっている国となると、台湾、韓国、中国くらいだ。

以上から1リーグ制について検討してみたが、やり方しだいで盛り上がるだろうが、試合の面白さという点では2リーグ制に遠く及ばない。それよりもまず巨人中心主義を捨てない限り未来が無いので、やはりこの案はやめよう。

 

次に元々私が提唱してきた16球団制だが、先ほどの人口を考慮すると、以下のように変更したほうが良いのではと考え直した。

セ・リーグ

東地区

東京・横浜・新潟・静岡(東京?)

西地区

大阪・広島・名古屋・松山

 

パ・リーグ

東地区

北海道・仙台・千葉・所沢

西地区

福岡・神戸・京都(岡山?静岡?)・北陸

 

現在球団がある、東京、横浜、大阪(阪神)、広島、名古屋、北海道、千葉、所沢、福岡、神戸はよしとして、あと新たに球団が出来そうな仙台も問題ないだろう。以前言ったように東京は二球団あるが、片方はやはりどこかに移転ということで考えてみた。

そうなると新球団は、松山、京都、北陸、静岡、新潟となる。この中で京都は人口的にはクリアしているし、球場もある。ただ、京阪神地区で、近所に他の球団があるだけに、盛り上がるかどうかは微妙。

次に人口的に問題ないのが静岡。ただこちらはサッカーの方が盛んであることと、球場もあるにはあるが、仙台同様ちょっと厳しい。改修が必要であろう。ただし草薙球場はあの沢村栄治がメジャーリーグオールスター相手に9三振奪った球場である。歴史的には問題ない

人口的に厳しいのが新潟、北陸、松山。新潟は周辺人口120万と若干130万を下回ることと、先日3年後の新規参入を打ち出したので、問題なしとした。

北陸と書いたのは、心情的には富山なのだが、やはり人口的にはこの地区は金沢しかなく、それでも100万人前後なので厳しい。だが、新潟は別として北陸も空白地なので、金沢、富山が連携して運営していけば、何とかなるのではないかと考えた。

それよりもっと厳しいのは松山。まず県の人口が130万人に満たない。ただ野球が盛んなのは間違いなく、少々厳しいと思うが、四国を代表するチームとして入れてみた。

以上4都市をあらためて選出してみたが、予備として岡山と東京(2チームとも残留)も提案しておく。

岡山は地理的に広島と神戸の間なので厳しいと前回も書いたが、やはり人口130万はおいしい。ただ、自分はよく分からないのだが、球場のある倉敷市と、隣の岡山市は仲が悪いそうでうまくいかないだろうという意見も頂いた。上記4都市がうまく行かなかった場合、もしくは岡山が本気で誘致するのであれば、考慮に入れて良いと思った。

なるべくチームをばらけさせるという目的で、東京の2チームのうち片方を移転と提案したが、一千万人近い圧倒的な人口と、既に定着しているだけに移転は難しいかもしれない。残留の場合は片方はリーグを変えたほうが良いと考える。メジャーもシカゴ、ニューヨークに2チームあるが、いずれもリーグが異なる。

 

16球団制はどのくらい面白いのか、いずれシミュレートしようかと考えているが、ちょっと時間がないので、また今度とさせてもらう。逆に来年のシミュレーションは簡単にできるかな?(やってみました(笑)

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